効果・効能
便秘・下痢
便秘や下痢は、内臓が緊張して冷えた状態です。交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、筋肉の緊張や末梢血管の収縮が起こることが原因とされ、神経性のものも少なくありません。
にんにくの成分は腸管の活発な運動を促す
にんにくは体を温める「温野菜」とされており、血行を促進する働きがあります。体が温まると腸の動きも整えることができます。また、にんにくの成分であるアリシンは、抗菌作用で下痢の原因となる悪玉菌を減らします。加えて、善玉菌であるビフィズス菌を活性化し、このとき生じる乳酸や酢酸による刺激が腸管の活発な運動を促すことになるため、便秘の解消にもつながります。 ただし、にんにくを長く常食したり、生のにんにくを食べ過ぎると、アリシンの強い抗菌力でビタミンB2・B6を増やす役割のあるビフィズス菌が減ってしまうことがあります。これにより口角炎などになることもあるので、にんにくと一緒にビタミンB2・B6を多く含む食材を摂るなど、注意が必要です。 にんにくをうまく摂り入れて、便秘や下痢の予防や解消に役立てましょう。(監修:医学博士 有賀豊彦)